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2007年01月22日

松下電器産業のPLCアダプタによる公共情報への障害

「DX - CONTEST-50MHz plus 160m」の記事によると、松下電器産業のPLCアダプタ(BL-PA100)を使用している環境で、2007年3月1日から周波数が変更される予定の気象無線模写通報(短波帯気象ファクシミリ、コールサインJMH)の受信に障害をきたす可能性があると言う事です。

JMHは、現用の7305kHzから7795KHz、13597kHzから13988.5KHzとそれぞれ周波数の変更が予定されていますが、同記事によると、

その中で現用の7305KHzここはかろうじてアマチュア用ノッチで障害はありません。
しかし3月以降使用予定の7795KHzはPLC障害波がまともにS9振っていますので、支障をきたすでしょう。
現用の13597KHzはすでにPLC障害波で支障をきたしています。
13988.5KHzここは、アマチュアバンドに近いのでノッチがかかって、今の所支障はないようです。

との事です。

なお、詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

#現在のPLCの許可条件においては(所謂)「自家中毒(自宅でPLC装置を使用した場合の自宅における受信障害)」は許容する事が前提ですが、分電盤にブロッキングフィルターを挿入する事が義務付けられていないため、結果的に近隣にノイズを撒き散らす場合がある事が、すでにアマチュア無線家のみなさんによる実験で明らかになっています。

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コメント

そうですね
今の環境では自家中毒の実験かもしれませんが
私は、二つのことを考えています。

「一つは確かに外部への漏れがある問題ですね。」

もう一つは、「今後は、自家中毒を起こすような装置を許可するなよ」って言いたいのですが。

「二酸化炭素が少々余計に発生しますので、当社の石油ストーブは、屋外でご使用ください?」
ちょっと極端な例ですがhi

中村さん、今晩は。

>自家中毒の実験

実はタワー上のアンテナでノイズが受信できる状態では「自家中毒」とは言えないと考えているのですが、推進派のみなさんによる突っ込みがあり得ますので(苦笑)、あえて注釈を付けさせて頂きました。

>今後は、自家中毒を起こすような装置を許可するなよ

「自家中毒」の問題に関しては、電気メーカーとしての良心の問題はともかく、PLCに関して現在適用されている法律ではどうしようも無いですよね(苦笑)

もちろん、エンジニアとしては、(自己責任で導入したのだから)自家内の他の装置が妨害を与えられてもあきらめろ...と言う考え方には違和感を覚えています。

白原さん
おはようございます。
了解です。
実験の方法が、誤解を受けやすい部分もありますが、
車載の受信設備でもPLCノイズは確認できているし、
いずれにしても外部に漏れている事実は変わりないので、次第にはっきりするでしょう。
あとはその事例を元にどのように訴えるかですね。

分電盤か引き込み線が家屋にはいるところで,フィルタが入るものと思っていましたが,勉強不足でした。
JA6REX さん の BLOG のコメントを読みました。
隣家からのノイズに悩まされ,隣家の PLC モデムとのぶつかり合いで,PLC が共倒れになる,そんな注意書きがつくような商品,いくら法律で許されているとしても,市場に出してはなりません。

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