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2008年01月03日

FJ/OH2AMの運用に関するクレーム

Fr-flag.png

「IOTA-JA Blog」の記事によると、先日誕生した新しいDXCCエンティティである、サン・バルテルミー島(FJ)から行われた、Martti Laineさん(OH2BH)とOlli Rissanenさん(OH0XX、HP1WW)によるFJ/OH2AMの運用に関して、Laurent BEUGNETさん(F6GOX、FJ5BL)が、ARRLのBill Mooreさん(NC1L、President of the ARRL DXCC Committee)にクレーム文書を提出したそうです。

なお、詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

#クレームの内容は、(かなりおおまかに言うと)「CEPTによる外国人の運用で使用するコールサインは、個人コールに運用国のプリフィックスを前置する(今回の場合はFJ/個人コール)ルールだが、OH2AMはフィンランドにおけるクラブコールなので、このルールに違反する違法運用である」と言う内容のようです。この件は、筆者(7J3AOZ)も噂話として聞いていたのですが、CEPTのルールでは確かにそうなっているようですね。

追記:この件に関しては、「アパマンDXerのショボショボ2」の記事「コンテスター兼Dx'erの無線生活」の記事でも取り上げられています。

コメント

日米間の相互運用協定などでも,必ずしも明確に記された書類等が公開されていないためグレーなのかもしれませんが,日本のクラブコールで,しかもマルチオペによる米国でのポータブル運用は,避けておいた方が良さそうですね。

>日本のクラブコールで,しかもマルチオペによる米国でのポータブル運用は,避けておいた方が良さそうですね。

てか,避けてください.

以下,CQ ham radio 1992年12月号
WR1J・JR2BEF著
『アメリカ免許取得講座』から(p.263):

Q.クラブ局JA1YCQで相互運用許可を得られますか.

A.可能ですが,運用できるのはクラブ局の代表者(免許人)だけです.

-- AC6IM@置籍はSunnyvale某所:-)

櫻井さん、本林さん、おはようございます。

>てか,避けてください.

私は、米国では、日本の「社団局」と同じ概念のアマチュア局が存在しないため、そもそも米国との相互運用協定に日本の社団局は含まれていない(要するに、相互運用協定で日本の社団局は米国で運用できない)と解釈していたのですが、代表者は運用出来るんですね。

#いずれにせよ、日本の社団局のコールサインを使用して米国で運用を行うのは、避けた方が良いような気はしますが(汗)。

「FCC Rule Book」を眺めてみました.どうも,「相互運用許可は『citizen』に対して与えるものだから」という理由のようです.

なおアメリカにもクラブ局の制度はあります.ただし,1978~1995年は新設が中止されていました(ゲストオペ制度で代替できますからね).
以降は,受付が再開されています.


話は変わりますが,ついでに調べました:
まちがった符字列を出してしまった前例:-)

1977年,FCCは,本来RACES用の「WC0」を,"several hundred"のアマチュアに誤発給してしまい,のちに「WD0」に切り替えましたとさ.(RACES: Radio Amateur Civil Emergency Service.)
[QST May 1994 p.58]

本林さん、こんにちは。

>相互運用許可は『citizen』に対して与えるものだから

そのようですね。以前、力武さん(JJ1BDX)がそのようなお話をされていたのを思い出しました。

>なおアメリカにもクラブ局の制度はあります

アメリカのクラブ局って、日本のように、そのクラブ局のメンバー以外は運用できない...と言う制度でしたっけ?(まあ、日本でもゲストオペ制度のおかげで、同じような感じになってますけど(笑))。

>まちがった符字列を出してしまった前例:-)

ごく最近も、同じような事があったような気がします。

http://jh3ykv.rgr.jp/mt/2004/01/fcc_corrects_call_sign_goof.html
↑の例とか

ARRL DXCC デスクの見解が出て,OKとなったようです。(ARRLのWebサイトに掲載されています。)
その見解を日米間の相互運用協定にも適用できるようになれば,日本のクラブ局による米国内でのマルチオペが可能となり,コンテストなどでの運用が面白くなります。
ぜひ一気に働きかける好機到来かも?笑
JARL国際課,頑張ってください。

櫻井さん、こんにちは。

>ARRL DXCC デスクの見解が出て,OKとなったようです。

各局のWeblogにも記事が出ていますね。ただ、DXCCとして認められると言う事と、本当に適法な運用だったかと言う事は、少しスタンスの違う問題なのかも知れません。

#個人的には、現地のハムとうまくコミュニケート出来ていれば、こう言うクレームをDXCCに提出される事もなかったんじゃないかなぁと、少し残念に思っています。

>日本のクラブ局による米国内でのマルチオペ

これに関しても、米国のハムの感情を考えると、少し難しい問題じゃないかなと(汗)

#認められれば、日本人にとってメリットのある話だとは思いますが。