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2011年11月03日

JARL「タイ王国の洪水危機に関する「世界のアマチュア無線家」への協力要請」

JARLのサイトで、下記の件がアナウンスされています。

 IARU第3地域非常通信委員会議長のVK3PCジム・リントン氏から、タイ王国の洪水危機に関する「世界のアマチュア無線家」への協力要請の依頼メールが届きましたのでお知らせします。
《洪水危機へのアマチュア無線家の対応》

 タイの洪水危機で非常通信に使用するため、アマチュア無線家は7.060-7.063 MHzからQSYして、空けておくように要請します。

 タイ当局は、280人の死者を出した、ここ何十年かで最悪の洪水と闘っています。首都のバンコックも危機に瀕しています。
 周辺地域では、洪水が農作物を壊滅させ、工場を水浸しにし、何百万もの人々の生活や家屋を破壊しています。 およそ11万人が避難所に避難しています。
 洪水は、さらに数週間続く見込みで、ここ数日は高潮も加わり水が引きにくい状態です。復旧作業には1年近くかかりそうです。

 洪水に関する非常通信の大部分は、ボランティアのアマチュア無線家によって2m バンドでおこなわれています。家が水浸しになっているアマチュア無線家も多く、どれだけの数のアマチュア無線家が非常通信に参加しているか推計することは困難です。
 タイの連盟RASTの中央局HS0ACも洪水の脅威にさらされています。RASTの国際連絡担当役員のHS0ZDX トニー・ウォルサム氏は、第3地域の会員連盟に洪水災害の規模を伝えてくれるよう訴えています。
 タイ放送通信委員会(National Broadcasting and Telecommunications Commission)は、洪水危機の非常通信で使用するように、アマチュア無線用レピータを寄贈しました。


 今回のタイ王国の洪水危機では、主に144MHz帯が非常通信に使用されている模様ですが、今後の現地の被害状況によっては7MHz帯を使用した非常通信がおこなわれる可能性もありますので、日本のアマチュア無線家の皆様も7MHz帯で運用される場合、特に7MHz帯の電波が世界の広範囲に伝搬する夜間は、非常通信に混信や妨害を与えないように十分に注意してください。

#筆者(7J3AOZ)からも、日本のアマチュア無線家のみなさまのご協力を宜しくお願い申し上げます。

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